リパワリングで600kWのソーラーが完全復活

劣化した機器を交換し、初期のパフォーマンスを取り戻すリパワリング(repowering)。
雨水排水施設の不良によりたびたび水災に見舞われながら、事業主の破産により放置されていた太陽光発電所が、BLD Power Stationsの主導でリパワリング、完全復活を遂げました。

立地はゴルフ場に隣接してコテージが建ち並ぶリゾートエリアの一角。実は、開発業者の途中倒産で排水施設が十分に整備されなかったため、豪雨時には床上浸水などの被害が出ていました。問題の発電所も機器の大幅な劣化に加え、水没による架台やケーブルラックの損傷など、かねてより危険性が指摘されてきました。

BLD Power Stationsでは、まず周辺の排水性能を改善するため、隣地に大中小合わせて3つの調整池を設置。リパワリングにあたっては地権者、管財人、リゾート利用者らと話し合い、パネルの設置面積をできるだけ小さくしたほか、架台もすべて新しくするなど安全対策にも万全を期しています。

リパワリングを完了した太陽光発電所はパネル設置面積を30%あまり低減、雨水の浸透性を高めています。

 

従前の架台は強度計算もされておらず度重なる浸水で固定金具も外れて、このままでは不適切な設備としてFIT認定の取り消し対象にも。(2020年11月現地調査による)